オールスタースタンプラリーのしくみ。

Vリーグが開幕し、来春に予定されているVリーグオールスターの投票権を獲得する「オールスタースタンプラリー」(スマホ・タブレット限定)も始まりました。
色々凝ろうとした結果こういうUIになったのだとは思うのですが、「わかりづらい」という声がVリーグ事務局に届く程度にも大きくなっているらしく、どういうしくみになっていて、ユーザーは結局何をすればいいのかを整理してみたいと思います。

ざっくりと言えば、
1)スタンプラリー用のウェブアプリに
2)Googleのアカウントを使ってログインし
3)「スタンプ獲得ボタン」を押すURLにアクセスする
という手順になります。

1)スタンプラリー用のウェブアプリ

これが「オールスターファン投票スタンプラリー特設サイト」にあたります。
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アプリ=ダウンロード&インストールするもの、というイメージがあるかもしれませんが、ウェブ上で動作するものもたくさんあります。例えば通販の決済システムなんかもウェブアプリです。これはスマホにデフォルトで入っているブラウザ(iPhoneだとSafari)があれば、だいたい動きます。スタンプラリーの場合、どのスタンプを集めたか、というのをここで管理します。
とりあえず難しいことは置いておいて、会場でさっとアクセスできるよう、まずはブックマーク(お気に入りに登録)しておきましょう。

2)Googleのアカウントでログイン

スタンプラリーの参加には個人登録が必要です。
皆さんもご経験があると思うのですが、ネットで何かしようとするとすぐに「登録してください」という画面が出てきます。Vリーグの関係でも、バレともだVチケだDAZNだと登録を求められ、いちいちIDやパスワード、個人情報などを入力した方も多いでしょう。
今回、V機構は「スタンプラリーサイトで登録してください」という方法は取らず、「Googleのアカウントがあればそれでログインできます」という形にしました。
一つ一つのサービスごとに登録してもらうのではなく、別サービスの情報を用いることで登録の手間を省く、ソーシャルログインと呼ばれる方法です。例えばチケットぴあの会員登録でもFB・Twitterと並んで使われています。

ただ、SNSとしてのGoogle+はFBなどと比べると日本では普及していないサービスで、Gmailを使っているか、今夏「ポケモンGO!」にはまった人でなければ、Googleアカウントを新たに取得する必要があります。登録はこちらからどうぞ
登録時のポイントとしては
・ユーザー名は数字や記号を交えた長いものにしないと被る(世界的にはユーザー多くて既に使われてるから)
・携帯電話や現在のメールアドレスは入力しなくても構わない
・パスワードは忘れないように、管理はしっかりと
アカウントが取得できたら、さっそくスタンプラリーのサイトに行って、ログインしてみましょう。

3)「スタンプ獲得ボタン」を押すURLにアクセスする

ここが今回、特に「わかりにくい」と言われているポイントです。
会場にある写真パネルにアプリをかざしたり、QRコードを読み取ったりすることで、この「スタンプ獲得ボタン」が押される、というしくみです。

V機構の説明では、プレミアとチャレンジではスタンプ獲得方法が違っていて、プレミアは「FlowSign」という富士通提供のアプリが、チャレンジはQRコードリーダーが必要、ということになっています(チャレンジの場合、画面下の「読み取りアプリを起動」は無視してOKです)。
ただ、FlowSignにせよ、QRコードリーダーにせよ、どうやらやっていることは、「スタンプ獲得ボタンにあたるURLにアクセスする」という作業のようです(FlowSignの挙動がよくわからないのですが、ウェブアプリを使うことを考えるとQRコードと根本的なしくみは同じだろう、と推測します)。

プレミアの場合はパネルの写真に、チャレンジの場合はQRコードに、あるURLが埋め込まれています。このURLにアクセスすると、スタンプラリーサイトで「スタンプを一つ増やす」というボタンが押されます。同一会場で1日2回以上押すことはできません。
ぶっちゃけ、URLを手入力しても同じことはできるのですが、直打ちは本来ならば手間がかかることだし、何より作業に味気がない。「写真パネルにスマホをかざしてスタンプゲット☆」というギミックにすることで、遊び心をより感じてほしい、という設計だとは思います。開発した富士通も「新たなユーザー体験」云々言うてるし。
思いますが、聞くところによるとFlowSignは読み取りに時間がかかるなど使いづらく、短縮URLを直打ちする方が楽なのでは、という本末転倒なことになっているそうです。嗚呼。
「アプリ非対応機種は諦めてくれ」というのもご無体な話で、そういう人や読み取りエラー、パネル破損時のために、URL直打ちの道を残しておく方が良いと思うんですが……。
ところでこのアプリ、画像からURL読み取るだけなのに電話番号や通話状況がなんで必要なんだ、という疑問も。
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しくみ自体はこんな感じになってるようです。
登録やアプリDLの必要がある、手間のかかるプロセスを挟むと、途端に参加意欲は低減してしまうので(Free Wi-Fiが飛んでるわけでもない体育館でわざわざアプリDLしたくないしねぇ)、特に会場ではわかりやすい説明をしてもらいたいところです。

次に気になるのは運用方法です。

スタンプのカテゴリはプレミア・チャレンジ1・チャレンジ2の男女という6つに分かれています。
要項を読むと、投票権は男女別、プレミアは2レグからホームゲームチームの選手スタンプを配布するとのことですが、プレミア男子のスタンプで、チャレンジ1や2の男子にも投票できるということなのでしょうか、その辺は明らかになっていません。

さて、カテゴリが分かれているということは、「複数カテゴリ合同開催の会場のスタンプはどうなるんだ?」という疑問が浮かんできます。

チャレンジ1男子はチャレンジ2男子との合同開催が、チャレンジ2男子はそれ以外にプレミア男子、チャレンジ2女子との合同開催があります。女子との併催はいずれも女子チームのHGになりますが、だからといって「女子のスタンプだけね」とされてしまうのは、少々納得しがたいものがあります。合同開催はファンの都合で決めたものではないわけですし。
パネルを2種類置いて、どちらか一方をスキャンすると、もう一方のカテゴリはもらえない(あるいは「男女どちらにしますか?」と画面上で選択させる)という運用にすれば済む話なのですが、その程度の技術すらなさそうなのが……。
※11.19追記:合同開催の会場は2種類のパネルを設置していました。両方ともの取得が可能です。

もう一つ引っかかっているのが、ここまで読んだ賢明な方ならお気づきだと思うのですが、スタンプ獲得の抜け穴ができてしまっていることです。
オールスターの投票というのは、「ふさわしくない」投票を完全に防ぐのが難しい性質のものです。広くたくさんのファンから選んでほしいという希望がある一方で、投票方法を簡単にすればするほど、ごく少数の人間による大量投票(いわゆる組織票)の入り込む余地ができてきます。逆に、例えばシステムに登録し会場で身分証明書提示の上投票券を渡すとした場合、組織票は防げるかもしれませんが、広くたくさんのファンが参加するという性質から遠ざかってしまうでしょう。
今回、V機構は投票のしやすさ、集計のしやすさ、不正・極端な投票の行いづらさ、投票権獲得のモチベーションアップなどの観点から、この方式を選んだと思います。しかしながら、簡便さを犠牲にしたわりには、不正が横行しかねない(そしてシステム的に防げない)抜け穴が残ってしまった、というのは、なんだか中途半端になってしまったな、と。
そしてモチベーションアップのためのスタンプの絵柄も、プレミアは1レグ、チャレンジは年内ずっとウルトラマン1種類のみというのは実に寂しい。焦らしたところで誰が得をするわけでもないシステムですし、さっさと選手スタンプの配布を始めてほしいと思うのですが……。60種類どころかプレミア男子全種類コンプリートすら困難なのになぁ。
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ガラケー・PCユーザーはオールスター投票に全く関与できないじゃないか、とか、地方在住の人など会場になかなか行けないファンを切り捨てるのか、とか、そういう問題意識ももちろんあります。
機構が最優先したのは、幅広いファンから意見を募ることでも、簡単に投票してもらうことでも、会場によって柔軟な運用をすることでも、スタンプ集めを楽しんでもらうことでも、不正を防ぐことでもなくて、「写真パネルにスマホをかざしてスタンプゲット☆」というギミックの驚き、だったんじゃないかと思います。

ファンの側はそんな驚き抜きでも、もっと楽に投票出来る方がありがたかったと思いますがね……。

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