非実在ファンと戦う君たちへ。

何やら朝日・加藤・西村フィーバー以来のビッグウェーブが男子バレー界にやってきたらしく、あちこちから悲鳴が聞こえてくるのですが。

だいたいこういうことが起きると

新しいファンが殺到

観客増による相対的なサービス低下

不満が募った既存ファンによる新規ファンの粗探しが活況

という流れになるのですが、一言申し上げておきたい。

新たに来たファンの態度・マナーの悪さについて、熱心にツイート&ふぁぼ・RTしている方々。
それは、あなた自身がバレーへの情熱を失い会場を去ることになる、第一歩になっている可能性があります。

バレーを見る・楽しむことより、自分が悪だと判断したものと戦うことや自分の正義を押し通そうとすることにリソースを割き始めるのは、あまり良くない傾向です。

ファンって個人の集合に過ぎず、一人ひとり個性があります。自分にとって馬が合う人、気に障る人、色々います。ひとまとめに「○○ファンは悪者だ」と言うのはあまりに乱暴です。

けれども、何らかの事情で悪い感情を持つ対象があったとき、どうしてもそれに合致する情報を集めたくなるんですよね。
たとえば「新規ファン」に対して不愉快だなと思ったとき、その理由付けが欲しくなる。「腹立たしい発言をしていた」や「ルール違反のことをしていた」という情報を積極的に選んでしまう。それをパッチワークして、自分の感情にフィットする「非実在新規ファン」を作り上げてしまうのです。

そしてそのイメージは往々にして、己の独善的な感情と結びつく。「彼らはこれだけ悪いことをしている、自分が文句を言うのは正しい行為だ」と。

これに加えて、「自分が不愉快だから」の部分がいつの間にか「選手の迷惑になる」など、外的な要因にすり替わっていく。「彼らは皆にとって迷惑な存在だから、指弾されるべき」。こうなっちゃうんですよ、わりと簡単に。
世の中見てください、大の大人が政治的なイシューでそういう仮想敵作りに励んでるじゃないですか右も左も。

非実在のファンと戦うのは不毛です。相手が実在しないんだから、何の成果もありません。「自分は正義」という感情に憑りつかれると、それがわからなくなる。
在りもしない敵と戦うことに疲れて、己がバレーを見る意味を見失ってしまう人、熱が冷めてしまう人、結構います。幾度となく見てきました。自分はそれを悲しいことだと思います。

今考えるべきは、「この状況でバレーを楽しむにはどうすればいいか」でしょう。「あいつらがいる限り楽しめない! 全員追い出す!」というのは、気持ちはわからなくもないけど、現実的な解決策ではない。己のできることを見極めながら、何を優先して何を妥協するのか、決めるしかないかと思うのです。

バレーを見ることより、誰かと戦うこと、考えてませんか?
ちょっと落ち着いてみてください。

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