去就発表の親切さ。

Vチャレンジでも引退・退団や移籍・新加入の情報が飛び交うようになってきた今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。今回は「各チームの去就発表の親切さ」を、ファン目線で評価してみたいと思います。

ファンにとって、去就発表での「親切さ」とは何でしょうか。色々挙げられると思いますが、個人的には次の3点が特に重要かなと思います。
・正確性:発表に不足が無いこと
・平等性:媒体によって情報に差がないこと
・迅速性:できる限り早い段階で発表すること
プレミアでは概ね当たり前のことですが、チャレンジは基礎のできていないチームが大半なので、これら3点が満たされていればとりあえず「親切」と扱いましょう。

というわけで、過去3シーズン分(2011/12シーズン終了後以降)のVリーグ出場選手登録の変更をベースに、各チームの公式サイトやSNS、月刊バレーボール誌上で、どのくらい去就情報を発信できているのかを調べました。月バレについてはチーム情報欄と、編集部がまとめた「去就一覧特集」との合算の2種類を集計しました。また、公式サイトやSNSが期間の途中で作られた場合は、それ以前に発表された去就を対象外としました。
出場選手登録の変更自体、V公式サイトで1週間のみ掲出し過去のデータは遡れないという不便な仕様です。今回は筆者が手集計したものを使っているため、全選手の出入りを網羅できているとは言えません。その点ご了承ください。

★は☆半分の意。

【大分三好】
正確性:☆☆★ 平等性:☆ 迅速性:☆☆☆
発表率:月バレチーム情報48% 月バレ計70% 公式サイト85% Twitter0% 合計90%
親切度:☆☆☆☆★
■公式サイトは優秀だけど……
大分三好は元プレミアだけあって、公式サイトでの振る舞いはとても優秀といえます。退団選手・スタッフはなるべくコメント付きで発表していますし、ここ2年についてはファンがラストゲームを見られるよう、早めに発表することも何度かありました。外国人選手の退団について素っ気ないですが、それ以外はほぼすべて発表しています(ファン感などで紹介しているらしいですが、そこまでは追いきれないので今回は対象外にしています)。
ただ、月バレ誌上での自己発信は半分以下にとどまっています。今どき雑誌しか読まない人は少ないと思われますが、長く残る紙媒体に何を記録するかは、少し意識してもらえたらな、と。

【富士通】
正確性:☆☆☆ 平等性:☆☆☆ 迅速性:☆☆
発表率:月バレチーム情報94% 月バレ計94% 公式サイト94% Twitter33% 合計94%
親切度:☆☆☆☆★
■唯一発表しなかったのは?
富士通の去就発表は、正確性・平等性においてほぼ完ぺきです。退団選手は年度がかわって間もなく、内定選手はリーグが始まってすぐの時期に、公式サイトにプロフィールやコメントが掲載されます。月バレにも同様の情報を載せているので、どちらかをチェックしていれば見落とす心配がありません。あとはTwitterで「公式ページに発表しました」と導線を作れれば完ぺきでしょうか。迅速性の部分では、退団選手はシーズン終了後発表の決まりになっているらしく、別の方法で情報を得ない限り、ラストゲームを見るのは難しくなっています。
ちなみに、唯一触れられなかった登録変更が、昨季の勝田監督の現役復帰です。再登録されたものの、最後まで出場機会はありませんでした。

【警視庁】
正確性:☆ 平等性:☆☆ 迅速性:☆
発表率:月バレチーム情報44% 月バレ計56% 合計56%
親切度:☆☆
■これって結果オーライですよね
広報姿勢については、お役所&秘密主義な組織の悪いところが出ている警視庁。特に2012年は新人2人とベテラン1人を無言で抹消するなど、かなり荒れた状況にありました。その後少しは改善され、退団者についてはチームからのお礼コメントを添えて月バレで紹介するようになっています。ただし、色々あって「結果オーライ」になった案件も見ているだけに、今後については不安がぬぐえません。また入団者に関しては2012年以降、ノータッチが続いています。

【大同特殊鋼】
正確性:☆☆ 平等性:☆ 迅速性:☆☆
発表率:月バレチーム情報71% 月バレ計76% 公式サイト48% 合計76%
親切度:☆☆☆
■広報の気まぐれ風サイト発表
年度と選手によって扱いが全然違ってしまっているのが大同特殊鋼です。公式サイトは現時点で登録変更の半分程度しかカバーできておらず、例えば一昨季だとベテランセッターはコメント付きで紹介されているのに、控えセッターは全く触れられていないなど、驚いてしまうような待遇の差があります。功労者を手厚くというのは理解できますが、ベースの部分はもう少しそろえた方がいいのではないでしょうか。
どのチームでも、短期間で辞める選手が出てくるのは仕方のないことです。しかし大同特殊鋼の場合、それを露骨に無視しているため、逆に目立たせているように思えるのですが……。

【つくば】
正確性: 平等性: 迅速性:☆☆
発表率:月バレチーム情報40% 月バレ計43% 公式サイト―※ FB7% 合計47%
※リニューアルでデータ確認できず
親切度:☆
■サイトリニューアルという特大の不親切
つくばについては「論外」としたかったのが本音。今春の公式サイトリニューアルにより過去データにアクセスできなくなりました。この時点で不親切極まりないです。
そして肝心の発表自体、12チームで最低の数値です(実質では埼玉の方が酷いのですが)。特に筑波大からのインターン選手の登録・抹消を告知しなかった分が響いています。一昨季の加藤選手の引退表明以降、退団者の発表については改善されたように見えますが、公式サイトではプロフィールにコメントを上書きしているような状態(つまりアーカイブとして残す意思がない)なので、前途多難でしょう。

【トヨタ自動車】
正確性:☆☆★ 平等性:☆☆☆ 迅速性:☆☆
発表率:月バレチーム情報75% 月バレ計86% 合計86%
親切度:☆☆☆
■去る者にもう少し寛容さを
ここ数年、補強は高校生だけになり、内定出場の無くなったトヨタ自動車。入団選手については毎年5、6月ごろ、入社して少し経った時期に紹介されています。この3シーズンは全員、月バレチーム欄にプロフィールが記載されていました。
しかしながら、去る人についてはまちまち。チーム欄に書く選手もいれば、去就一覧特集に任せてしまうパターンも(去就一覧は掲載の無い年もあります)。このあたり大同特殊鋼と同様、チームでの特別な事情を感じさせてしまいます。

【東京ヴェルディ】
正確性:☆☆ 平等性:☆ 迅速性:☆
発表率:月バレチーム情報39% 月バレ計66% ブログ69% 合計76%
※公式サイト・Twitterともにブログが役割を兼ねるため除外
親切度:☆☆★
■公式は公式として
東京ヴェルディは近畿クラブに次ぐ登録変更件数の多さです。ブログでは最低限、名前だけでも触れようとしていることはうかがえます。ただ、ここも年度によって発表の丁寧さがまちまちなので、退団者の発表を落としているケースが多いように見えます。
ヴェルディの場合、サポーターなど有志の情報発信が活発なため、そちらでフォローできている部分も大きいです(というかそっちの方が手厚い)。けれども公式としての発信はそれとして、きちんとやるべきでしょう。

【埼玉】
正確性: 平等性:―(評価外) 迅速性:―(評価外)
発表率:月バレチーム情報0% 月バレ計67% 公式サイト0% FB0% 合計67%
親切度:
■仕  事  し  ろ
今のところ、「新人が入りました」「退団します」という発表を自力では一切していない埼玉。一応、選手紹介ページはひっそりと更新されていました。ただ、アップデートのお知らせもなく、それに気付けというのは無理な話です。月バレでは毎号毎号、総監督が「支援者になってくれ」と訴えていますが、その前に今後支援者になるかもしれない人たちに、自チームの情報をきめ細やかに紹介していく必要があるのではないでしょうか。

【きんでん】
正確性:☆☆☆ 平等性:☆☆☆ 迅速性:☆
発表率:月バレチーム情報100% 月バレ計100% 合計100%
親切度:☆☆☆☆
■地味だけれどもパーフェクト
Vチャレンジ唯一の発表率100%達成チームがきんでんです。チーム情報欄について、本音を申し上げると非常に地味であまり面白味のないと日ごろは感じているのですが、新体制発表を確実に掲載する姿勢に、広報の誠実さとは何かを考えさせてくれます。コメントなどを添えてもらえるとさらにありがたいのですが、人数の多さゆえになかなか難しいでしょうか。
リーグに参加していた内定選手の発表も入社後がほとんどのため、迅速さについては物足りない部分があります。

【兵庫】
正確性:☆ 平等性:☆ 迅速性:☆
発表率:月バレチーム情報19% 月バレ計50% 公式サイト41% FB27% Twitter44% ブログ9% 合計72%
親切度:☆★
■多媒体展開の失敗例
「SNSに強い」と言われている兵庫ですが、こうしてみると情報発信の拙さが浮かび上がってきました。「どの情報を」「どのタイミングで」「どこに発表するか/したか」という基本的な部分に一貫性がなく、おそらくチーム内で整理・共有されていないと考えられます。公式サイトなどチームの最低限の情報が確実に揃う場所を用意した上で、その他のツールを使い拡散・補足していくというプロセスを今一度確認すべきではないでしょうか。チーム公式媒体にプロフィールが載ってないのにいきなり動画で滑ってる野里選手っていったい誰?

【近畿クラブ】
正確性:☆ 平等性: 迅速性:☆
発表率:月バレチーム情報20% 月バレ計56% 公式サイト36% FB49% 合計68%
親切度:☆
■「大学生免罪」ではありません
毎年近大生を中心に、大量の登録・抹消を繰り返している近畿クラブ。チーム側も、誰を最終的にリーグ登録するのか把握できていのでは、と疑いたくなる節もあります。一昨季以前の発表が悲惨だったので全体的に数値が低めですが、その後改善の兆しが見え……なくもないかな。昨季終了後は退団者一覧を公式サイトやFBにアップロードし、一部進路にも触れています。今のところ現役大学生選手の退団発表がほとんどできていないので、そこに手を付けられるか、だと思います。

【東京トヨペット】
正確性: 平等性:☆☆ 迅速性:☆
発表率:月バレチーム情報35% 月バレ計48% 合計48%
※ブログが存在するが公式かどうか不明のため除外
親切度:★
■多分、それ以前の問題
東京トヨペットは去就発表そのものより、この3シーズン、選手を獲っても獲ってもどんどん辞めていってるのがとても辛い。何度も申し上げているのですが、Vチャレンジに参戦できるチームの体を成していないため、登録者が曖昧なことに対し、チームとしても疑問を持たなくなっているように見えます。

去就情報を不足なく公表するには、どうしたらいいのでしょうか。
外部から考えるに、
●明確な発表ルールを決める(その場その場で考えるとムラが出る)
●練習生・テスト生・インターン生など、チーム内での区分にこだわらない(同じユニフォームを着たら皆選手)
●登録・抹消した事実は消せないのだから淡々と発表する(東レのこれこれを見習え)
このあたりでしょうか。
チームが支援者・ファンに対して「仲間」という言葉を使うことがあります。「仲間」への態度として、今のチームの振る舞いはどうですか?

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