チャレンジ2がよくわからない件(2回目)。

※2016.01.27追記:下記の「2-3)準加盟チームはいつから入社可能なの?」について、規程通りではない入社申請が認められていました。詳しくは「チャレンジ2がよくわからない件(3回目)。」で。
1回目はこちら。

前回、新たに始まるチャレンジ2について、その時点で公表されていた準加盟規程をもとに疑問点を書き連ねたのですが、案の定全面改定され、昨年11月の理事会で承認されていました。以下、この改定版を新準加盟規程、改定前のものを旧準加盟規程と表記します。

新準加盟規程を読めば、前回の疑問点についてはあっさり解決します。
1)結局、準加盟のままなの?
→新準加盟制度が始まったのでそれに内定した
2)正式入社組と準加盟組で待遇は違うの?
→準加盟はあくまで暫定措置なので、昇格に関して制約がかかる
3)プレステージ・インターナショナルは準加盟の条件を満たしているの?
→新規程には適合
めでたしめでたし。

いやめでたくない。
新規定をよくよく読むと、新たな疑問がまた湧き上がってきました。


2-1)3年以内に社員資格を満たせなかったらどうなるの?

規程は全面改定されたので様々な面が違ってきているのですが、特に注目したいのが第2条〔準加盟の条件〕です。
まず旧準加盟規程を見てみましょう。
(1)将来、Vリーグ機構の社員として入社を目指す意思を持つチームであること。
(2)前号のチームの意思を、当該チームの所属する都道府県バレーボール協会が承認、支援していること。
(3)継続的に存続し活動しているチームであること
(4)現に都道府県バレーボール協会および日本バレーボール協会に加盟し、天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権(予選会を含む)あるいは、加盟する全国連盟が主催する全国規模の大会に出場するなどの活動の実績があること。
大雑把にいうと「将来Vリーグに入りたいです」と掲げて活動していればOKという、かなり緩やかなものでした。まあこれですら難しいことを残波WINGSが証明したのですが……。

ところが新準加盟規程を見ると、ここがかなり厳しくなっています。
(1)準加盟後可及的速やかに、Vリーグ機構の社員の資格を具備し社員として入社する意志を持つチームであること。
(2)Vリーグ機構定款第9条に定める社員の資格を具備していること。もしくは3年以内に具備することができる可能性が高いこと。
(3)Vリーグ機構規約第9条に定めるチームの資格要件を具備していること。もしくは3年以内に具備することができる可能性が高いこと。
「3年以内にVリーグ社員資格を有するチームとなれ」と言っているわけです。具体的な期限を各チームに課したことが決定的な違いです。

社員資格のハードルについては次の項目で改めて検討しますが、3年以内にこれを満たせなかったチームは準加盟取り消しとなるのでしょうか。また、再挑戦の道は用意されているのでしょうか。
(2016.01.26追記)見落としていたようですが、第9条に認定取り消しに関する条項がありました。「認定を取り消すことができる」条件の中に「準加盟後 3 年以内に、Vリーグ機構社員総会において入社の承認が受けられなかった とき」(ただし例外あり)と記載されています。

3年という期限が十分なのかどうかは、各チームの事情によるかと思います。埼玉は旧準加盟加入から1年で入社を認められましたし、NBKは5年経っても全国6人制バレーボールリーグ総合男女優勝大会(いわゆる旧地域リーグ)のGCMで準優勝以上の結果が残せず、そのままの状態に置かれています。
今回の新準加盟内定で、各チームともギアチェンジを求められたということになるのでしょうか。この規約が3年後にずるずると改定されない限り、今回新準加盟となった男女6チームについては、近い将来Vリーグ入社をするはずである、ということになります。


2-2)「相応の競技力」って具体的に何なの?

Vリーグ規約第9条〔チームの資格要件〕の中でポイントとなるのが、競技力と資金力の項目です。
(6)Vリーグ機構の主催する大会に参加して競技するに足る競技力を安定的に備えていること競技力が備わっているかどうかの判定は、次の基準を総合的に判断した結果によるものとし、理事会にて審議決定する
1)加盟する全国連盟が主催する全国規模の大会で安定的に優勝またはそれに準ずる成績を残していること
2)天皇杯・皇后杯全日本選手権のブロック予選やブロック内のリーグ戦や選手権でのVリーグ加入チームとの対戦結果において、相応の競技力を持つと判断されること

(8)Vリーグ参加に必要な経費負担ができる安定した財政基盤を有していること。具体的には、最低限として下記の要件は満足されなければならない
1)運営上の支障となる負債を有していないこと
2)年会費、参加料などのVリーグ機構から請求される諸経費の負担が出来ること
3)Vリーグ機構が主催する大会に参加する場合に必要なチーム負担経費のすべてを負担できること
4)Vリーグ規約第 42 条の損失弁済の能力を有すること
資金力について定めている(8)については、Vチャレンジ2の参戦をもって「満たしている」と判断されるのでしょう。ただし、「安定した」とまで言えるかどうかは、今後注視しないといけません。

問題は(6)です。
チャレ2参戦にともない、昨年度までのようにGCMの成績で判断することはできなくなりました。今後は主にチャレ2での成績、戦いぶりが審査の資料になると考えられます。
GCMはVリーグの3部という位置づけではなかったものの、実質3部扱いだったとみていいでしょう。チャレ2は正真正銘Vリーグの3部ですから、これまでの判断基準を踏襲するならば、チャレ2で準優勝以上の成績を「安定して」残す必要がある、という話になるはずです(実際のところ「安定して」の部分は男女ともかなり形骸化しているようですが)。

ところが、気になってくるのが6-2の項目。具体的な大会名を挙げていますが限定するものではなく、「Vリーグチームとそこそこの試合ができれば『相応の競技力』になる」と定めているように読めます。
さて、チャレ2には現チャレンジリーグからの降格組が参戦します。男子の場合その4チームは正式入社しています。ということは、「降格組相手に結果が出せればOKじゃない?」という論法もできるわけで……。
改めて指摘するまでもなく、Vチャレンジ関係者ならほぼ共通の理解だと思うのですが、早々と降格の決まった東京トヨペットや近畿クラブがそもそもVリーグ規約第9条を満たせているのかと言えば、首をかしげざるを得ない状態となってきています。特にトヨペは7シーズンで5勝しかあげておらず、ここ2シーズンは全敗で昨季はポイントすら獲得できていません。「相応の競技力」があるようには到底見えないのです。近クラについても資金力不足とそれに伴う運営上の制約で、再審査をすれば通過できるかあやしいように思えます。「Vチャレ2で優勝または準優勝」という明瞭な審査基準にした場合、3年以内にその結果を残せないチームが出てくるのではないか、との予感もあります。特にクボタに最後まで勝てなかったNBKとか。
かといって、「トヨペや近クラ相手に善戦できたから、相応の競技力があるとみなそう」というのは、実情を知る人なら「いやいやいやいやそれはないそれはない絶対ない」という話になるでしょう。
トヨペがそのままVリーグに居るのを見るに、結局重視されているのは競技力ではなく「機構にカネを払えるか、開催負担ができるか」なのだろうなと邪推するわけですが、いずれにせよ競技力の明らかに足りないチームを基準に審査したところで、機構の掲げる「競技力が拮抗したチーム同士によるエキサイティングな試合を展開し、競技力の向上と上位リーグへの昇格までのチームづくりの促進」はとても期待できないと思うわけです。
この点について、機構が目的達成のためシビアな審査をできるのか、疑念をぬぐえずにいます。


2-3)準加盟チームはいつから入社可能なの?

新規定の第4条〔チャレンジリーグⅡへの参戦〕には、準加盟チームは入替戦に参加できないと明記されています。
(2)準加盟チームはチャレンジリーグⅡの順位に関わらず、チャレンジリーグⅠとの入替戦プレーオフ(仮称)に参戦することはできない。(但し、Vリーグ機構規約第8条に基づき入社内定を受けたチームはその限りではない)
つまり入社内定をどこかで受けない限り、優勝しても入替戦は行われないことになります。
さて、第8条 〔Vリーグ機構への入社〕 という項目にはこんなことが書かれています。
1. Vリーグ機構への入社を希望するものは、入社申請を行う1年以上前に準加盟の承認を 受けなければならない。
準加盟から1年経たないと入社申請はできないそうです。
VC長野については、昨年度のGCMで優勝しており、財政基盤の審査をクリアできれば来季開幕までに正式入社もあるかと思ったのですが、この項目が指す”準加盟”が、新準加盟か旧準加盟かによって、話は違ってきます。
新準加盟だとすると今年7月に承認されるため、入社申請は来年7月1日以降となります。ということは、来季リーグで優勝しても入替戦に出られません。
旧準加盟だとするとすぐに申請はできるはずですが、どうもリリースを読む限り旧準加盟はリセットされている気配があります。
(2016.01.26追記)Vリーグ規約第8条によると、社員審査は、入社を希望するシーズンの前年の10~12月に申請し、翌年2月までにVリーグが通知するとのこと。
入れ替え戦の注釈の「ただし、準加盟チームが社員資格内定を得ている場合は行う」という文言がこの時期になっても消えずに残っていること、一部の準加盟チームが公式媒体で「今季での昇格」を目標に掲げていることなどからも、社員資格審査中か内定を得ている(V機構は審査結果を「一般に告知する」とは書いていない)チームがあるのではないかと自分は考えています。

2-4)機構は2カ月半何をしてたの?
前述のとおり、規程は2014年11月19日の理事会で、「チャレンジリーグ再編に伴い」全面改定が承認されました。
しかし、チャレンジリーグ再編の公式発表は2015年2月2日付です。
2カ月半何をしとったんや、といういつもの「ああ機構えねえ仕事遅え基本動作できてねえ」の愚痴が出てくるわけですが。
ここからただの憶測なので適当に聞き流していただきたいのですが、小耳に挟んだところでは、再編発表が2月までずれ込んだのは、

「参加チームが確定せず リ ー グ が 成 立 す る か わ か ら な か っ た から」

という噂があるのですがどうなんでしょうね。
仮にこれを真としてみて、機構内部で何が起きていたかを推察すると、何らかのリーグ改革をやった実績が欲しくて上層部が先走りで決定事項にしてしまい、現場が血相変えて後追いしたのではないかと思われるのですが。完全にただの憶測だけど。

3年というリミットを設けてでもVリーグの一員にさせたい或いはなりたいという急いた動きと、一方でVリーグ参戦に難色を示していた動きがあるっぽくて、その齟齬がどうにも引っかかるのです。いずれにせよ、「リーグを良くする」はただのお題目で、”特定の誰かを納得させる”ための力学(元々Vチャレンジリーグの出発点がそういうのだったんでしょうが……)が透けて見えてるような気がして、とりあえず3年後が不安です。
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