「あの優勝決定戦は良かった」ランキング

優勝決定。

それは、プレーヤーにとってはもちろん、観客の心にも深く刻まれる、リーグのハイライトの瞬間です。※「Vチャレンジなら昇格決定戦だろ!」という声はこの際だから無視します。
応援してるチームが絡むと「何でもいい、優勝できるなら贅沢は言わない」という心境にはなりますが、美しい思い出として残ることを思えば、できる限り華々しくあって欲しい。10.8決戦しかり、10.19ダブルヘッダーしかり、代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームランしかり、優勝の瞬間が劇的であればそれは時代を超える伝説になり得るのです。

さてそんな観点から、V1・Vチャレンジ男子版「あの優勝決定戦は良かった!」ランキングをご紹介したいと思います。ただし、試合内容に関しては検証できる資料が無く、あくまでも優勝が決まるシチュエーションのみでの判断となります。「リーグ最後の試合が優勝決定戦なんて盛り上がるよね!」とか「やっぱりホームで決められるってのは良いよね!」とか「ライバルに引導を渡すってのは燃えるよね!」とかそういう雑な基準で決めました。ご了承ください。試合中に「江夏の21球」みたいなドラマが起こっていたらぜひ教えてください。
なお、V1リーグ時代の記録は一部Wikipediaから引いてきてるので、間違いがあるかもしれません(一応所々公式プログラムと照合して、気づいた部分は直してますが)。


【第1位 第7回V1リーグ 完璧な舞台】
優勝:FC東京
優勝決定戦:2005年2月27日 FC東京 3-2 東京ヴェルディ 稲城市総合体育館(東京)・600人

試合前の状況
7th
FC東京、東京ヴェルディが2位以上を確定しており、最終戦の直接対決を残すのみだった。

この年の優勝決定戦ほど、完璧な舞台は無かったかと思います。お互い2位以上は決まっているからもう優勝しか見えていないし、勝ち星で並ぶチーム同士の直接対決だし、それが東京ダービーだし、しかも会場は稲城で東京都内だし(両方の応援団が半分ずつ会場を埋めた感じだった)、そしてこれがリーグ最終試合だし。そして肝心の試合も白熱のフルセットゲーム。紙一重の差でFC東京が優勝をつかみ取り、ヴェルディはホームで涙を飲んだのでした。


【第2位 2008/09Vチャレンジリーグ 1か0かのぶつかり合い】
優勝:FC東京
優勝決定戦:2009年3月22日 FC東京 3-1 つくば つくばカピオ(茨城)・1028人

試合前の状況
200809
この年はレギュラーラウンドで総当たり戦をして、上位8チームによるファイナルリーグを実施。前日、首位富士通をFC東京が破って5勝に並び、つくばもジェイテクトに勝って5勝目をあげた。最終日もその4チームによる直接対決。

この日の試合は全てつくばカピオで開催され、第3試合が富士通-ジェイテクト、第4試合がFC東京-つくばでした。第3試合で富士通が勝っていればまた違った展開になったのですが、ジェイテクトに敗れたため、第4試合の勝者が優勝することとなります。ただし、つくばは負ければ、FC東京はストレート負けなら3位以下に転落するという条件付き。歓喜か落胆か、差の激しい一戦となりました。第1セットはつくばが先取しましたが、FC東京が逆転で勝って3連覇を果たします。ホームのつくばは1千人を超える観客の前で、優勝も入替戦も逃してしまうという悔しい結果に。


【第3位 第8回V1リーグ 三つどもえの結末】
優勝:三好循環器科EKG大分
優勝決定戦:2006年2月26日 東京ヴェルディ 3-2 FC東京 稲城市総合体育館(東京)・510人

試合前の状況
8th
前日、東京ヴェルディが三好循環器科EKG大分を破り、両チームとFC東京が10勝で並んだ。FC東京とヴェルディは最後に直接対決があり、いずれのチームも勝つことが必須で、セット率争いも熾烈だった。

まず第1試合、三好循環器科EKG大分が3-1で警視庁に勝ったため、この時点で東京ヴェルディの優勝可能性が消滅。FC東京は勝てば優勝、負ければ入替戦を逃すという状況の中で最終試合の東京ヴェルディ-FC東京が始まりました。前年の第7回V1リーグ同様、稲城開催の東京ダービーで優勝が決まることになったのですが、片方はそもそも優勝の可能性が無く、他方も負ければ全部失う戦いなので、華やかさより悲壮感の印象が強いです。第1セットから35-33という壮絶なスコアになりますが、最後はヴェルディが前年のリベンジを果たして入替戦切符をもぎ取り、FC東京に引導を渡すという結果に。そして現場で祈りながら見ていることしかできなかった三好EKGの選手も、初優勝とはいえ消耗したのではないでしょうか。胴上げはできたのだろうか。
この後、Vリーグに欠員が出たため優勝者が昇格したことも含めて、FC東京にとって痛恨の1敗でした。


【第4位 2012/13Vチャレンジリーグ 念願のホーム優勝】
優勝:ジェイテクト
優勝決定戦:2013年3月17日 ジェイテクト 3-0 富士通 ジェイテクト体育館(愛知)・610人

試合前の状況
201213
既に入替戦は17勝のジェイテクト、つくばの2チームに決まっており、最終日の試合結果で優勝が決定する。

つくばはホームの桜総合体育館で午後2時に試合開始。大同特殊鋼を3-1で破り、ジェイテクトの試合結果を待つことに。ジェイテクトもホームのジェイテクト体育館で、午後4時10分に試合が始まりました。そして1時間7分後、富士通にストレート勝ちし、3度目の優勝を初めてホームのファンの前で決めました。
ジェイテクトにとって、つくばの勝敗はそれほど影響しなかったかと思いますが、試合終了後1時間半もやきもきさせられたつくばの心境が気になるところ。確かファン感謝イベントをしていたかと思うのですが、どうやって皆に試合情報を伝えたんだろう。


【第5位 2011/12Vチャレンジリーグ 試合には負けたけど……】
優勝:つくば
優勝決定戦:2012年3月4日 ジェイテクト 3-2 つくば 川崎市とどろきアリーナ(神奈川)・750人

試合前の状況
201112
この年は総当たり1巡目の上位6チームと下位5チームで分けてリーグ戦を実施。前日終了時点で富士通の優勝可能性が無くなり、4勝のつくばは最終日のジェイテクト戦で、2セット以上獲れば優勝が決まる。

時系列で追うと、午後1時5分にジェイテクト-つくばの試合がスタート。15分遅れて、隣のコートで富士通-大同特殊鋼も始まりました。そして午後2時前には、つくばが2セットを先取し、初優勝を決めます。午後2時33分、富士通はストレートで大同を破って試合を終え、入替戦の行方がかかった隣のコートを見守ることに。午後3時17分、猛反撃を仕掛けたジェイテクトがフルセットの末逆転勝ち。つくばはV1・Vチャレ唯一の、敗れて優勝が決まったチームとなってしまいました。そして富士通はというと、ホームの観客を背に、ジェイテクトが入替戦に滑り込むのをただ見つめていることしかできず、これも非常に切ない結末となりました。


【第6位 2013/14Vチャレンジリーグ】
優勝:警視庁
優勝決定戦:2013年3月30日 警視庁 3-1 富士通 刈谷市体育館(愛知)・255人

試合前の状況
201314
前日に警視庁が首位つくばを破って17勝に並び、2位以上を確定させた。大分三好は富士通に勝って16勝とし、上位2チームを追う。最終戦は警視庁-富士通と、大分三好-つくばの直接対決。

第1試合、大分三好が激闘を制し、つくばをフルセットの末破って入替戦を決めます。そして第2試合、警視庁は富士通を退けて18勝に星を伸ばし、初優勝を決めました。最後まで順位の決まらない大混戦ではあったのですが、この試合自体は余計なことが全部片付いた後で、やることをやって勝ったという印象が。それと会場の人入りが寂しく、最終試合だったので周囲はお片付けムードだったのもちょっと残念。でも対戦相手から帳票のコメントで祝福を受けたのこのときが初めてのようで、良いライバルを持ちましたね。


【第7位 2009/10Vチャレンジリーグ】
優勝:ジェイテクト
優勝決定戦:2010年3月20日 ジェイテクト 3-0 富士通 つくばカピオ(茨城)・622人

試合前の状況
200910
この年も上位・下位リーグで順位決定。3勝で並ぶジェイテクト、富士通と、1勝差で追うつくばに優勝の可能性があった。

ジェイテクト-富士通の直接対決の前につくばも勝利していたのですが、ジェイテクトが実にあっさりと勝ってしまったため、1試合を残しての初優勝となりました。
それよりも翌日の最終日、富士通が第2試合で勝ったため、第3試合のつくばは入替戦のため勝たなければいけない状況に。しかしジェイテクトに敗れて3位に転落し、FC東京に敗れて優勝も入替戦も逃した前年に引き続き、ホームで悪夢を見ることになったのでした。


【第8位 第1回V1リーグ】
優勝:日立国分
優勝決定戦:1999年2月27日 日立国分 3-0 NTT東北 大船渡市民体育館(宮城)

試合前の状況
1st
日立国分は2勝分のアドバンテージがあり、セット率でも優位。NTT東北、NTT中国とも日立国分との直接対決を残し、2連勝すれば逆転できる可能性は残されていた。

1位2位の直接対決となった日立国分-NTT東北。負けたら優勝の無くなるNTT東北の、しかも相手のホームゲームであったにも関わらず、日立国分が力の差を見せつけてストレート勝ち。2勝差以上をキープしたため、1試合を残して優勝を決めました。敵陣に乗り込んできっちり結果を残したのはお見事。国分は1巡目N中に負けていただけに、最終日までに決めておきたかったでしょうね。


【第9位 第5回V1リーグ】
優勝:東京ガス
優勝決定戦:2003年3月1日 TOYO TIRES 3-2 トヨタ自動車 延岡市民体育館(宮崎)・1050人

試合前の状況
5th
東京ガスが2試合を残して2勝差をつけており、トヨタ自動車2連勝&東京ガス2連敗で逆転の可能性があった。

この会場の第1試合がトヨタ自動車-TOYO TIRES、第2試合が東京ガス-警視庁だったのですが、自動車が先に敗れてしまったため、東ガスは自身の試合前に優勝が確定してしまいました。その後東ガスは警視庁をストレートで下し、初優勝に華を添えました。コートで胴上げしたのでしょう。
廃部ラッシュでV、V1とも大幅にリーグの構成が変わった中、地道に力をつけて初優勝した東京ガスももちろん注目に値するんだけど、やはりこの年を振り返ると自動車の躍進&大失速の印象が強い。それを象徴するかのような優勝決定の瞬間でした。


【第10位 第2回V1リーグ】
優勝:NCI
優勝決定戦:2000年2月26日 NTT宮城 3-1 日立国分 猪名川町文化体育館(兵庫)

試合前の状況
2nd
セット率によりNTT宮城の優勝可能性は消滅。11勝のNCI、10勝の日立国分が最終日に直接対決を残していた。

同会場の第1試合で勝利し、勝ち星を12に伸ばしたNCIの選手が見守る中で、NTT宮城-日立国分は始まりました。N宮は優勝が無くなっていたものの、ここで負けると入れ替え戦も逃してしまうため必死。国分は勝って優勝争いを最終日に持ち込みたかったのですが、N宮の勢いに押されて負けてしまいました。残り1試合で2勝差がつき、NCIの初優勝がここで決まりました。
N宮と国分の試合自体は面白かった(と記憶している)ですが、やはり自分の試合後に2位が負けて優勝というのはちょっとさびしい。しかも最終戦、NCIはフルセットの末国分に負けたんですよね。後にキャプテンが「最終戦勝って、コートで胴上げがしたかった」と雑誌のインタビューに答えていたのがとても切ない。


11位以下は順位なしの参考情報。
[第3回V1リーグ]
優勝:豊田合成
優勝決定戦:2001年2月24日 豊田合成 3-0 NTT西日本中国 三国町民体育館(福井)

試合前の状況
3rd
NTT東日本宮城が1勝差で豊田合成を追い、最終戦で直接対決を残していた。セット率では豊田合成が圧倒的に有利だったため、NTT宮城2連勝&合成2連敗でないと逆転は不可能。

数字の上では上記の通りなのですが、セット率を見て頂ければわかる通り、この年は前年Vリーグから降格した豊田合成が他を寄せつけない強さを発揮。無敗どころか失セットすら無いんだから。そしてこの24日の試合も圧勝。追いすがるNTT宮城など眼中にすらなかったことでしょう。
合成があまりに強過ぎたので、何が起こるかわからないとはいえど24日始まる前の時点で概ね優勝は見えていた、という意味で盛り上がりには欠けたかなと。むしろこの年に関してはN宮がよく頑張ったと思うんだよな……合成からは1セット奪うのが精いっぱいだったけど、それ以外のチームには全部勝ち切って、「入れ替え戦候補」の面目は保ったわけですから。

[第4回V1リーグ]
優勝:豊田合成
優勝決定戦:2002年2月24日 豊田合成 3-0 警視庁 猪名川町文化体育館(兵庫)

試合前の状況
4th
残り3試合で豊田合成が東京ガスに3勝差をつけた状態。東京ガスがわずかに逆転の可能性を残していた。

前年も2月24日に優勝を決めた豊田合成。この年もやはり無敗のままリーグを突き進み、2試合残してセット率計算関係無しの優勝を決めました。これも前年同様、24日の試合始まる前の段階でほぼ優勝が決まっていたようなものなので……。

[第6回V1リーグ]
優勝:FC東京
優勝決定戦:2004年2月21日 FC東京 3-0 警視庁 豊田市民体育館(愛知)・250人

試合前の状況
6th
7チームで争ったため残り試合に差がある。この時点でFC東京が2位以下との勝差をかなり広げているが、警視庁と東京ヴェルディに逆転の可能性が残されていた。

FC東京が、勝ち星で逆転できる可能性のあった警視庁をストレートで下して、警視庁・東京ヴェルディ両者の僅かな望みを打ち砕きました。消化日程は計3日。この週試合のなかったヴェルディがどうやって優勝の報を聞いたのかが気になるところ。
この年はFCが全勝、2位以下が激しい潰し合いを繰り広げた結果、2~4位が6勝6敗で並ぶという、数字上では豊田合成時代以上の1強状態になりました。ところで警視庁は3年連続で目の前胴上げを食らったのか、気の毒に。

[2006/07Vチャレンジリーグ]
優勝:FC東京
優勝決定戦:2007年3月18日 FC東京 3-0 トヨタ自動車 新地町総合体育館(福島)・390人

試合前の状況
200607
残り3試合で、首位FC東京を2勝差でジェイテクトとつくばが、3勝差でヴェルディが追う。直接対決もいくつか残っていた。

FC東京がトヨタ自動車にストレート勝ちし、この時点でセット率でも他チームの逆転が不可能になって終戦。この年のFCに唯一土をつけたのが大同特殊鋼、というのがとても不思議。

[2007/08Vチャレンジリーグ]
優勝:FC東京
優勝決定戦:2008年3月8日 FC東京 3-0 近畿クラブ ジェイテクト体育館(愛知)・150人

試合前の状況
200708
前週FC東京に敗れた東京ヴェルディが優勝争いから脱落。唯一逆転可能性があったのがFC東京より2試合多く残っているつくばだった。

この年もFC東京が無敵の強さを見せ、14戦終わって失セットわずかに2。第1試合で近畿クラブをストレートで破り、つくばのセット率逆転も消滅。最速で優勝を決めました。消化試合は5日間。客入りも含めて、優勝決定戦としてはかなり寂しかったのでは。

[2010/11Vチャレンジリーグ]
優勝:ジェイテクト
東日本大震災でリーグが中断され、その時点の成績で最終順位を確定した。ここで言う「優勝決定」の試合は無いため除外。

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